去年買ってあったけどまだ読んでいなかったのでサクッと読んでみた。
実用書というよりは自己啓発とかに近い抽象的な内容だろうか。
「やろうやろうと思っているけどいつまでたってもできない」人の背中を押すような中身になっていると思う。
同時に、自分の置かれた状況を冷静に判断しろというような警鐘も鳴らしている。
逆に「今すぐ会社を飛び出しても自分はだいじょうぶ」と思っているあなた。
おそらくあなたは自分に自信があるのだろう。根拠があろうがなかろうが、自分に自信を持っていることはそれだけで大きな武器になる。だからそう思っているのは素晴らしいことだ。だが、冷静に客観的に判断して欲しい。自分の力と思っているものの何割かが、会社の看板によるものかということを。そうすれば、自分が会社を飛び出す前に、もっとやっておいた方が良いことが数多くあるのを知るだろう。
フリーランスになったり独立してすぐにぶち当たるのがセルフモチベーションというか、重い腰が上がらない、面倒なことに手をつけられない、ということ。
本の中ではこう表現されている。
あなたはおもしろくない作業を、少しでもおもしろくしようと工夫しているだろうか?あなたが毎日やらなければならない作業を、もっとおもしろくする方法はないだろうか。
あなたという本は、書店で手にとってもらえるだろうか?さらにそれを買ってレジまで持って行ってもらえるだろうか?
例えば、映画を見に行くという行為には、映画館を調べて、待ち合わせの場所まで電車で行って、ご飯を食べたりお茶を飲んだりして、チケットを買い、2時間前後の時間を映画に費やし、それから家に帰る電車に乗る。
これだけでもかなりの時間=お金と実際のお金が動いていることがわかる。
では自分のプロダクトやサービスに対して誰かがそれくらいの労力や時間やお金を使ってもなお等価かそれ以上であると思ってもらえるようなものでなくてはいけないということ。
なかなか容易ではない。
普段自分がアウトプットをしていない人にありがちなのだが、誰かの文書を見たり話を聞いて「同じ事を考えていました」と言う人がいる。しかし、自分がモヤモヤと考えていることと、それを文章化したり言葉にしたりということとの間には、格段に差がある。
個人的に「やるやる詐欺」と呼んでいるパターン。
新しいモノを真似したりしてもそれは新しいとはいえなくて、ゼロを1にするとか、1を100にするようなことを思いついて、しかもそれらを実行するなり人に頼んでやってもらえるような力が必要だと思う。
そういう点において、「やるやる詐欺集団」はやることすらしていないのだからこれはもはや詐欺と呼んでしかるべきだろう。
あなたが自分の原石を探し出し、磨き上げ、ブランド化しようとする姿は、本当にデキる人や、大勢の何もしない人間からすると滑稽だ。特に、会社という同調圧力が高いところでは、陰愚痴を言われることもあるだろう。
あなたは笑われたり、馬鹿にされたりする覚悟はあるか?
ピエロになる覚悟はあるか?
これは単なる嫉妬とか、見下してるとか、そういう部分が大半なのだろうけど、確かに自分の今までの経験からも似たような例は少なくない。
ネットを介して他人の悪意にさらされることも多く、それが大きな塊になってくるとたまに心が折れる。
でも、最近はそういうのにも慣れてきて、「じゃあ自分でやってみればいいじゃないですか?」と答えるようにしている。
そもそも「やめたやめた」って言って辞めてはみるものの、結局体が勝手に動いてまた何か新しいことを始めているのだから、これはもう自分でも止める手段がない。
そういう意味で、どうにかこうにかボクは自分の名前で勝負し続けていくと思う。
明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?
川上 徹也 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-12-14
Follow me on Social Media